お茶と腎結石#
質問者: Shigeru Morifuku
回答者: Claude Opus 5.5
回答日: 2026/10/21
免責: 回答者は AI であり、間違えることがあります。
🟩 Q: お茶飲みすぎると腎結石できそうなイメージ。中国とかイギリスは腎結石おおいの?#
イメージとは逆で、お茶を飲む人のほうが腎結石になりにくい という研究結果が多いです。中国やイギリスが特に多いということもありません。
お茶と結石の関係
紅茶にはシュウ酸が含まれていて、シュウ酸カルシウム結石の材料になるので、イメージ自体には根拠があります。緑茶は紅茶よりシュウ酸が少なめです。実際、アイスティーを毎日1リットル単位で何年も飲んで腎臓を悪くした症例報告もあります。
ただ、普通の量なら「水分をたくさん摂って尿が薄まる」効果のほうが大きく出ます。米国の大規模コホート研究や中国(上海)の研究では、お茶やコーヒーをよく飲む人ほど結石リスクが低いという結果でした。逆にリスクを上げるのは、砂糖入り清涼飲料、塩分や動物性たんぱくの多い食事、肥満、暑さによる脱水などです。
ちなみにイギリス式のミルクティーは理にかなっていて、牛乳のカルシウムが腸の中でシュウ酸と結合し、吸収されにくくなります。
国別の有病率(おおよその目安)
中国:5〜6%程度。南部の暑い地域で高め
イギリス:数%〜1割弱程度(生涯リスク)
アメリカ:約10%
日本:男性で生涯15%前後、女性で7%前後と、実はかなり高い
中東(サウジアラビアなど):1〜2割と非常に高い。暑さと脱水の影響で、"stone belt"と呼ばれる地域です
茶どころの中国が特に高いわけではなく、気候や食生活のほうが効いています。日本のほうがむしろ多いくらいです。
実際の注意点
すでにシュウ酸カルシウム結石をやったことがある人は、濃い紅茶をがぶ飲みするのは控えめに、と言われることがあります。それ以外の人なら、お茶で水分を摂るのはむしろ結石予防にプラスと考えてよいです。
🟩 Q: 日本人の腎結石の主な原因は?#
日本の結石の約9割はカルシウム結石(主にシュウ酸カルシウム)です。患者数は増え続けていて、背景には主に次のような要因があると考えられています。
食生活の欧米化
肉などの動物性たんぱくや脂肪の摂取が増えたことが最大の要因とされています。動物性たんぱくを摂ると尿中のカルシウムや尿酸が増え、結石を防ぐクエン酸が減ります。結石患者の増え方は、肉の消費量の増加とほぼ並行しています。
塩分の摂りすぎ
日本人の食塩摂取量は1日10g前後で、世界的に見て多い水準です。塩分が多いと尿中にカルシウムが出やすくなります。
カルシウム不足
意外ですが、カルシウムが少ないと結石は増えます。食事中のカルシウムが腸でシュウ酸と結合しないため、シュウ酸がそのまま吸収されて尿に出てしまうからです。日本人は慢性的にカルシウムが不足気味です。
メタボ・肥満・糖尿病・高尿酸血症
結石は「生活習慣病の一つ」と位置づけられるようになっています。メタボの人は尿が酸性に傾きやすく、尿酸結石もできやすくなります。ビールなどのプリン体や果糖の摂りすぎも関係します。
水分不足と夏の脱水
日本の夏は高温多湿で汗をかくため尿が濃くなり、結石は夏に多い傾向があります。
夕食が遅い
日本の診療ガイドラインでも挙げられている、ちょっと特徴的な要因です。夕食から寝るまでの時間が短いと、寝ている間に尿中の結石成分の濃度が上がります。仕事で夕食が遅くなりがちな40〜50代の男性に患者が多いことと合っています。
予防としては、1日2リットル以上を目安に水分を摂ること、塩分と動物性たんぱくを控えること、カルシウムはむしろ普通に摂ること、夕食を早めにすること、がよく勧められます。