Oai5g ubu22
2023/9/5 編集中
A. はじめに
OpenAirInterface5Gで開発された、5GのContainer Network Function (CNF)一式をUbuntu22のDocker環境で動かしてみます。そのビルド手順と起動手順を説明します。
- CNF間の通信内容(N1、N2、SBI、N3、N4、N6)がWireSharkで観察できます。現状、コンテナ間通信は2つのブリッジ(L2SW)に集約されています(今後、参照点別に分離したい)。見にくい場合は、WireSharkのフィルタ機能を使ってください。
- NR-UEコンテナのシェルから、gNB、UPF、DNを経由して実際のインターネットに接続できます(
ping 8.8.8.8
などが疎通できます)。 - NR-UEとDNのコンテナにはiperfが組み込んであり、Uプレーン(NR-UE─gNB─UPF─DN)のスループット性能を計測できます。
- 複数のNR-UEを同時起動できます。
- 「Ubuntu18のみで動作する」と本家サイトに記載がありますが、Ubuntu22でも動いたのでこちらで解説します。調子良くない場合は、Ubuntu18をお試し下さい。インテルCPU用のマイクロコードを充てる等、動作環境が限定されている(?)ようです。
CNF一覧
CNF | 役割 | 参照点(プロトコル) | 備考 |
---|---|---|---|
oai-nr-ue | NR-UE | N1(NAS) | iperf実装 |
oai-gnb | gNB | N1, N2(NGAP), N3(GTPU) | CU/DUに分離可能 |
oai-amf | AMF | N2, N12(SQL/TCP), N11(SBI) | |
mysql | AUSF/UDM | N12 | |
oai-nrf | NRF | (SBI) | |
oai-smf | SMF | N11, N4(PFCP) | |
oai-spgwu | UPF | N3, N4, N6(IP) | PGW-Uを拡張したもの |
oai-ext-dn | DN | N6 | iperf実装 |
ブリッジ(L2SW)一覧
ブリッジ名 | 収容参照点 |
---|---|
public_net | N1, N2, N3, N12, N11, N4 |
traffic_net | N6 |